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サイト制作・マーケティングをインハウスにするメリットや全体的な所感をまとめてみる

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二年ほど前から株式会社アンダーグルーヴでは、ウェブに関するすべてのことを内製化しました。

ある程度時間も経ったため「サイト制作」「ウェブマーケティング」をインハウスにするメリットやデメリット、見えてきた課題や今後についてもまとめていきます。

会社紹介の一環にもなれば幸いですし、自分らの状況を記録する上で、今回はこのテーマで書いていきたいと思います。

アンダーグルーヴでは社内のウェブに関すること全て内製化

文字通りでそれ以上ありませんが、現状思いつく限りウェブ関連のことで外注している部分はありません。

デザインや制作、ライティング、システム構築、マーケティング、SEO、MEO、リスティング広告など、手が届ききってない部分もありますが、すべて自社でできる体制にはなっています。

(にも関わらず、いまだに制作やコンサルの営業電話などがきて鬱陶しい・・・圧倒的な結果を出すに至れていないのが悔しい。笑)

各種メリット、デメリットなどの考えをまとめていきます。

サイト制作について

以前もサイトリニューアルに関する記事を書きました。

【ウェブ担当者必見】ヘッドレスCMSを導入でホームページの表示速度はどれくらい速くなった?自社開発サイトリニューアル事例を解説

主にメインとなる公式サイト、広告用のランディングページなどの制作を主に行っています。

制作というのも、デザインやコーディング、ライティングやコピー、写真素材の用意など実際これを自社ですべて行うのはなかなかに重いです。

しかしながら、ホームページは当社にとって一番重要なアピール商材です。

サイト制作を自分たちで行う一番のメリットは「サービスの特徴や利点を一番に理解して作れる、製作者とサービス側に齟齬がない」ところだと思っています。

文章の一言一言や、ボタンの配置やコピーなど、実際にお使いいただくお客様のことを想定し、少しでもサービスが伝わるよう制作しています。

反対にデメリットはデザインに偏りがでたり、デザインやコンテンツの大量生産ができないことでしょうか。(後者に関してはマーケティング項目で深く言及します)

どうしても社内のデザイナーに依存するため、まるっきり違うデザインのテイストなどは難しいかなと思っています。

そうしたクリエイティブな部分のみ、一部スポットで外注などは検討しても良いと思っています。

ただ全体を通して、インハウスでやるサービスの理解度とコンテンツやデザインのマッチという点でのメリットがはるかに上回ると思います。

細かな修正や変更をすぐにできるというところも大きな利点です。

システム開発について

社内の管理システムは自社で開発したものを使用しています。

管理システムは内製化するメリットがかなり大きいと感じています。

当社の場合は買取に特化したシステムとなっていて、特化システムを発注することもできますが、ここまで最適化されたものは作れないと感じます。

例えば中古ブランド品の管理において難題となる部分が下記です。

  • ブランドによって商品名があったりなかったりする
  • ブランドによって品番があったりなかったりする
  • ブランドによって・・・etc

何が言いたいかというと、同じフォーマットで管理するというのが非常に難しく、各ブランド、各商材ジャンル、場合によっては商品ごとに管理項目を分けて設定する必要があります。

加えて過去のデータもストックしておきたいとなると、引き出しやすいよう管理項目をたくさん設定する必要もあります。

また、中古品は一点ものが多いので商品登録が無限に増えていくなどもあります。

こうしたことから、既存のシステムでは対応しきれない場面が多いと感じています。

そうした点は、当社のシステムはすべての業務において最適化できています。(その分内部の設定は複雑だったりしますが・・・)

あまり実例としてお見せできないのが残念ですが、業界の中では一番管理しやすいものとなっていると思います。後々サービスとして貸し出したいという構想もあります。

自社にエンジニアがいることでバグが発生した際も素早く対応できますし、継続的に開発を行えるメリットはかなり大きいと感じます。

ある程度の規模となれば、システムの維持には業務委託でも、買い切りのものにせよ後々のアフターケアなど、いずれもお金がかかってくるため、そこは内製化して良いのかなと思っています。

マーケティングについて(SEO、MEO、ADなど)

マーケティングは主に私が担当している部分です。

当社のサービスは店舗の運営をしていないため、ネットを通じて申し込みしていただく必要があり、ウェブマーケティングはかなり重要となります。

サイト制作と共通する部分ですが、サイトの内容を常に自分たちで管理、編集、変更ができるのが当社にとって非常にメリットがあります。

SEOの部分

SEOに関しては、創業当初から私がメインでコンテンツを制作しており、サービスのことをわかっていて、さらにブランド品の価値や相場に知見のある自身がコンテンツ発信することは競合他社にはないであろう特徴として大事にしている部分です。

私が制作するサイト内のコンテンツは以下の3つの種類に分けて考えています。

  • 利用者のガイドとしてのコンテンツ(公式サイトとしてのコンテンツ)
  • 利用を検討している方へのお役立ちコンテンツ
  • 引用元として活用できる知識やデータ型のコンテンツ

全てSEOを意識した制作は心がけていますが、それぞれ役割が異なります。またサイト内に不要であったり重複したコンテンツができないよう日々添削や更新をしています。

SEOは近年ドメインパワーによる評価比率が高く、大手サイトには対抗しづらいキーワードも多いですが、その分ユーザービリティや独自性があり質の高いコンテンツを発信できるよう心がけています。

インハウス化したことによって、過去の買取事例などを活かしたコンテンツ制作ができるようになりました。買取店で過去の事例を検索したりできるお店は少ないと思いますので、そうしたところは社内エンジニアがいることで実装可能となった部分です。

MEOの部分

MEOの対策は店舗がない分、難しい部分ではありますが、最低限上位に表示できているかなといった印象です。

検索順位以上にパーソナライズされているため効果が測りづらいです。口コミなどの促進はもう少ししていきたいなと思っています。

(大手買取店の何千とかある口コミってどういうことなんだろう・・・とは思っています笑)

毎月更新はしていますし、規模の割には評価されているような気がします。無店舗のためMEOの優先順位は一番低いです。

一度外注しようとしたこともあり、業者に相談したこともありますが、あまり魅力を感じなかったため、自分でコンテンツを投稿しているくらいです。

ADリスティングの部分

ここは内製化して一番良かった点かもしれません。というのもリスティング広告は修正やテストが重要で、運用者とサイト制作が自社にいないとどうしても細かなすり合わせや修正が素早くできません。(できなくはないですが時間もコストも大きくかかります)

現在も新たなLPも制作しており、サイト制作をより細かくこだわりを持ってできるという点で大きくメリットがあります。

当社は大手と比較すると明らかに無名のサービスのため、サイトの品質は広告運用する上で極めて重要です。

デザインだけでなくコンテンツの部分もしっかりユーザーに伝えられるものでないと効果が激減すると感じています。

そういった意味で細かく繰り返し自社で試行錯誤できることは大きなメリットです。

内製化によるデメリットを考えてみる

まず、内製化には固定費がかかります。スポットで業務委託するのと異なり、ある程度継続して雇用するというのは、場合によってはデメリットかもしれません。

ただ特に開発職の部分では、さまざまなエンジニアが同じシステムを開発していくことはリスクやデメリットも発生します。

ある程度の規模感の会社やサービスであれば、エンジニアの作業がなくなるということはないと思いますし、前述した通り継続して開発できるメリットの方が大きいです。

エンジニアの力量やスキルに関しては、自社サービスに合ったものを選ぶ必要はあるかなと思います。

当社のように小規模の会社の場合、そうした各種専門職の評価指標が立てづらいなとは感じています。

あとはスピード感や多様性は場合によって、デメリットとなる可能性もあります。

デザイン、開発、マーケティングを全て外注することの方がスピード感が出る場合もありますし、社内だけで完結しているが故に凝り固まった考えに固執してしまう場合もあるとは思います。

これはある程度コントロールして取捨選択していく必要もあります。

考えつく限り、基本的にデメリットはありきたりなものとなってしまいますが、これは考えようによってはメリットにも転換できます。

今後は受託もはじめます

最後になりますが、今後はサイト制作やシステム開発に関する受託も始めます。

自社サービスを全て内製化するような体勢も整い、反対にそうしたノウハウを活かして業務委託も受けることができるのではと考えたからです。

デザインに強い、システム開発に強い、マーケティングに強い、各々に特化した会社は多いと思いますが、トータルで考えられる制作会社はそこまで多くない印象です。

受託を本業にしていく予定はありませんが、異業種だからこそのノウハウや実際の経験を活かした技術提供ができればと考えております。

ご相談がありましたら、私自身も積極的に関わっていく次第です。

今まで近しい間柄、元々関係がある会社様のご依頼しかお受けしていませんでしたが、今後はぜひ業種問わずウェブにかかることのご相談をいただけますと幸いです。

そうしたサービスページも充足させ、定期的にブログでも実例などをご紹介していきます。

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株式会社アンダーグルーヴ 代表取締役
小林 嶺
株式会社アンダーグルーヴの代表取締役。1991年生まれ。主にマーケティングやウェブ領域を総合的に担当しています。